みつこの 今日もゆるっと生きていく

旅行や日常の記録。2021年4月からドイツ人夫とドイツ在住。

無料で使える!おすすめの動画・ウェブサイト【ドイツ語学習 A1 - B1】

Hallo!こんにちは、みつこです。

 

今回は、私がドイツ語のA1~B1レベルの勉強で参考になったと思うYoutubeの動画・チャンネルやウェブサイトをご紹介していきたいと思います。

なお、今回ここで紹介するものはすべて無料で使う・見ることができます!(本当にありがたい…!)

ウェブサイトは自分の使い方も交えて書いていきます。
皆さんのドイツ語学習の参考になれば嬉しいです。

 

 

 

A1(初心者)レベル



ドイツ語学習を始めたばかりの初心者のときは、正直、文法もなにもわからないし「ドイツ語で文を理解する」ということ自体が全くできませんでした。なので、最初は基本の文法と単語に力を入れて勉強しました。


東京外国語大学 言語モジュール(ドイツ語)

東外大言語モジュール|ドイツ語


日本唯一の国立外国語大学である東京外国語大学が無料で公開しているサイトです。単語・リスニング・文法などのモジュール別になっていますが、まず文法モジュールの「基礎完成コース」から始めてみると良いと思います。
私自身は文法は本で勉強したい派で、A1勉強当時は使っていなかったのですが、いま見返してみると、これだけで基本は押さえられると思います。「大学のウェブサイト」らしく説明がややお堅いのですが、例文・解説・問題つきでとても便利です!

 

 

Nicos Weg (A1) / DW Deutsch Lernen

learngerman.dw.com

文字がたくさんだとなかなか集中がもたない…という方には、ドイツの公共放送DWが公開しているこのドラマシリーズがおすすめです!スペインからやってきた青年Nicoのドイツでの奮闘を描いたドラマです。

動画自体はYoutubeにもありますが、DWのサイトでは字幕や練習問題がついています
ドラマなのでストーリー仕立てになっていて面白いうえに、ひとつひとつは短いので毎日少しずつ進めていくことができます。
わたしはまずドイツ語字幕付きで1~2回視聴→内容がわかったら字幕なしで視聴と繰り返し見ていました。できる人はディクテーションしてみるのも良いと思います!
このサイトの難点は、説明がすべてドイツ語であること。
前述の通り練習問題がついていますが、初めて使ったときは問題文すら理解できず、操作方法も全く分からず挫折しました…。事前に少しだけ、超入門の文章や挨拶などの表現を勉強しておくと、始めやすいかなと思います。


ゲーテA1テスト単語リスト

www.goethe.de


別の記事でも紹介した、ドイツの文化・言語機関であるゲーテ・インスティテュートが公開しているA1レベルの単語リストです。
よく使う基本的な単語が網羅されているのでおすすめです!正直、市販の単語帳を買う必要はないと思います。ドイツ語単語に対し英語訳がついているだけでなく、例文もついているので「訳だけだとなんだかわからない」という問題も回避できます。この単語を一通り勉強しておくだけで、ぐっといろいろな教材の文章の理解度が高まると思います!





A2(初級)レベル

 

基本の文法を押さえたら、簡単な文を理解することができるようになると思います。ここからは少しステップアップして、もう少し長い文が出てくる短い動画がおすすめです。個人的には、簡単でも長いと飽きちゃうので、短い動画をわかるまで見直すのがいいと思います!

 


Nicos Weg (A1) / DW Deutsch Lernen

learngerman.dw.com


A1レベルでも紹介したDWのNicos WegのA2レベルです。A1から続けてみていると、「Nico、成長したな…」となります。笑
A1と同じように練習問題がついているので文法や単語も勉強できます!

 

Das Deutschlandlabor / DW Deutsch Lernen

learngerman.dw.com

 


DWとゲーテ・インスティテュートが共同制作しているシリーズです。こちらも公式サイトではどちらのウェブサイトでも内容の理解度チェック問題がついています。
ご自分で使いやすいと思うサイトで見てみてください!


24h Deutsch (プレイリスト:24h Deutsch mit Ida)

 

www.youtube.com


ゲーテ・インスティテュートが支援しているYoutubeチャンネルです。
動画に対象のレベル(A2・B1など)が書いてあるので参考になると思います。
私が見ていたのは「24h Deutsch mit Ida」のシリーズ。デザイン・演出がおしゃれで見ているだけで楽しいです!



 

Richtig Deutsch sprechen (プレイリスト:Deutsch Aussprache lernen)

www.youtube.com

 

私は文法・読解は比較的に得意でしたが、会話や発音が苦手だったので特に苦手なウムラウト(ÄÜÖ)はこのチャンネルを見ながら練習しました!

 

 

 

B1(中級)レベル


ここまで来たら、簡単な言葉遣いのビデオならば字幕なしで大意はわかる、字幕があれば大体わかるレベルかと思います。どんどん自分の気になる分野(例えば語彙、文法など)を勉強していくのが良いと思います!

 

Richtig Deutsch sprechen

youtube.com

ひとつ前に紹介したチャンネルです。

発音の勉強をしたい人におすすめ。はっきりゆっくり発音してくれるので聞き取りやすいです。


 

Easy German

www.youtube.com


おそらくドイツ語学習を始めた人ならだれもが見かけるチャンネルEasy Germanもおすすめです。プレイリストの「German B1 // For Intermediate Learners」がちょうどB1学習者向けです。

私は街中インタビュー系のビデオが好きです!自然な言い回しやリアクション、ドイツに住む人たちはどんなことを考えているのかがわかるので、「勉強」を意識しすぎず楽しく見ることができます。


 

Nachrichtenleicht

www.nachrichtenleicht.de


ドイツのラジオ「deutschlandfunk」が提供する、易しいドイツ語ニュースです。
その週のニュースが、易しいゆっくりしたドイツ語で聞けます。ひとつ1~2分の音声なので隙間時間で聞けるし、スクリプトも付いているのでとても便利
私はB1学習中、音声を1回聞いた後、字幕を読みながら再度聞き直すようにしていました。ゆっくり発音なのでシャドーイングもしやすそうです。

 

 

まとめ

 

以上、わたしがドイツ語で各レベルを勉強しているときによく見ていた・使っていたドイツ語学習のサイトや動画でした!

 

今はいろいろな教材があって便利ですね!

私としては、B1以上は日本語や英語でドイツ語を勉強するよりも、「ドイツ語でドイツ語を勉強する」ほうが効果があると思っています。
他にもご自分の興味のあることをドイツ語で調べてみるのも面白いと思います。

 

一緒にドイツ語勉強を頑張りましょう~!

日帰りでも楽しめる!北ドイツのハンザ都市ブレーメン(Bremen)

Hallo! みつこです。

 

今回は、私が好きな街ブレーメン(Bremen)の街並みや観光スポットを、写真を交えながらご紹介したいと思います。出不精な私が1年で2回も足を延ばした、お気に入りの街です!

 

ブレーメンと言えば、童話「ブレーメンの音楽隊」で動物たちが目指した場所として聞いたことがあると言う方もいるのではないかと思います。中世には北部ドイツのハンザ同盟の一員として栄えた街で、現在も、古く美しい街並みが残っています。

 

アクセスは、ハンブルク中央駅(Hamburg Hauptbahnhof)から乗り換えなしで約1時間程度で日帰りも可能です。

 

 

マーケット広場(Bremer Marktplatz)

まずは街の中心にあるマーケット広場。

360度どの方向にも古くきれいな街並みが残っており、多くの観光客で賑わっています。冬にはクリスマスマーケットもここで開催されるらしいです。

マーケット広場(Bremer Marktplatz)

写真の左手に写っている比較的大きい建物は、16世紀にたてられた集会所で、現在は商工会議所になっているそうです。中もきっときれいなんだろうな~!

他の角度には市役所(Rathaus)もあり、結婚式をしているカップルを見かけたことも。

 

日本の人にとっては、ブレーメンと聞くと童話「ブレーメンの音楽隊」を連想する方も多いのではないかと思います。そう、この街こそその童話の名前になっている街です。

 

ブレーメンの音楽隊(Die Bremer Stadtmusikanten)の銅像

それを象徴するように、マーケット市場にはブレーメンの音楽隊の銅像があります。

この銅像が一番有名だと思いますが、街の中にはほかにも同様の銅像があるので、街歩きしながら探してみるのも面白いと思います。

 

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シュノーア地区(Schnoor)

そして私がお気に入りなのが、このシュノーア地区(Schnoor)!

 

シュノーア地区(Schnoor)の入り口

 

小さい建物がぎゅっと並び立っていて、童話に出てきそうなメルヘンチックな外観のエリアです。

シュノーア地区(Schnoor)

このエリアはレストランやお土産屋さんだけでなく、工芸品、ギャラリー、ブリキおもちゃのお店などがあり、ウィンドウショッピングするだけでも楽しいです。

 

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ベトヒャー通り(Böttcherstraße)

私はレンガ造りの建物が好きなので、このベトヒャー通り(Böttcherstraße)も大好き!マーケット広場からも近くて行きやすいです。

ちょっとした横道

 

この通りで人気のお店が、この飴工房。

ブレーメンの飴工房(Bremer Bonbon Manufaktur)

近くに行くと甘い香りがする飴工房。飴を売っているだけでなく、中で実際に飴を作っているところを見学することもできます。

 

お客さんがひっきりなしに出入りする有名店で、私が言ったときはコロナ禍で入店できる人数に制限がありました。外にも列ができていたので、入店は断念。外からお店の中をのぞいただけでした。

それでもお店の外まで甘い香りがするほか、カラフルでかわいい飴は、見ているだけでも楽しかったです。でも今度はちゃんとお店で買いたいな…!

 

 

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川沿いのお散歩

ブレーメンには街の中心近くを川が流れています。街中に疲れたら、この川沿いをのんびりお散歩してみましょう。

街自体がそこまで大きくないこと、また街中はトラムや観光客で賑やかなので、人ごみにつかれたりゆったり時間を使いたい方におすすめです。

 

川沿いの歩道

 

ヴェダー湖(Werdersee)方向へ


この歩道は地元の人のお散歩コースになっているようで、ランニングしている人や犬のお散歩をしている人をたくさん見かけました。ブレーメンに数日滞在する方や、街中より静かなところでのんびり過ごしたいはぜひ~!

 

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ブレーメンのお菓子

最後に、ブレーメンでおすすめのお菓子を2つ紹介します!

 

スノーボール+チョコクリームのお菓子 Schnoorkuller

ナッツとチョコクリームのお菓子(Schnoorkuller)

これは街中の複数のお菓子屋さんで見かけました。スノーボールのようなナッツのさくさく系生地の中に、ヘーゼルナッツチョコクリームが入ったお菓子です。これはドイツ人の義家族にお土産として買っていたのですが、「ナッツが美味しい!」ととても喜んでいました。

 

 

ブレーメンのアイスケーキ(Bremer Schneemustorte)

お土産用ではなく、カフェでスイーツを楽しみたい方におすすめなのが、ブレーメン名物のアイスケーキ。

雪ムースケーキ(Schneemustorte)の名の通り、ふわふわしっとりした柔らかい雪のような食感のイチゴ味のアイスケーキです。私が食べたときは冷たい風の吹く秋口でしたが、夏はテラスでこれを食べたら最高だろうな~と思いました。

ブレーメンのアイスケーキ(Bremer Schneemustorte)

 

私が食べたのはこちらのマーケット市場にあるカフェでした!中心部にありアクセス良しで、室内席もテラスもあります。

maps.app.goo.gl

 

 

以上、私の好きなブレーメンの見どころと美味しいものでした。

これまで行けてないお店も実際に入店したら、またご紹介していきたいと思います!

インテグレーションコースとゲーテのオンラインコースを比べてみた

Hallo!こんにちは、みつこです。

 

ドイツ語学習者にとって、自分に合っているドイツ語コースはどれか?というのは、重要なポイントだと思います。

私がドイツに引っ越してきて数か月は、コロナ禍で近くの語学学校に対面授業がなかったため、Göthe InstituteのOnline Group Course(A2.1~A2.3)で約半年間ドイツ語を勉強していました。

その後、対面で受けれるドイツ語コースが見つかり、インテグレーションコースのA2へと移りました。そのためA2レベルのコースを実は受講していることになります。

 

今回の記事では、インテグレーションコースとGöthe Institute(以下、ゲーテ)のオンライングループコース(Deutsch Online in der Gruppe)を実際に受けてみて、どんな人にどちらのコースがおすすめかを感想を交えながらお伝えしていきたいと思います!
私自身、これまで日本でドイツ語コースを受けたことがなく、「いざドイツに来て、ドイツ語を学びたい」と思っても、何が自分に合うのか最初はさっぱりわかりませんでした。
この記事が、今後ドイツでドイツ語を勉強したい人の参考になればうれしいです!






授業の進め方・時間

 

インテグレーションコースは、ドイツの移民局(Bundesamt für Migration und Flüchtlinge(BAMF))が定める移民向けのドイツ語コースで、基本的に「平日午前に毎日開講」です。平日仕事をしている人向けの夜間コースもあるらしいですが、私の住んでいる地域では開講していませんでした。

だいたいは対面式で、先生が前に出て文法や単語、ドイツの文化習慣について話し、みんなで問題を解き、答え合わせをして進めていく感じです。基本的には、学校の英語の授業のようなイメージです。

授業の進め方は先生によるかもしれませんが、私はコロナ禍に受講したので、基本は講義形式でグループワークはほとんどありませんでした。この辺は、各学校と先生の方針次第になると思いますが、希望があれば先生に相談してみるのがいいと思います。

また、授業の早さとしては、A1、A2、B1の3レベル合計で600時間、休暇を除くとだいたい半年でA1~B1までを学ぶことになります。先生にもよりますが毎日宿題が出るので、忙しい人にはついていくのが少し大変かもしれません。集中的に勉強したい人におすすめです!

 


ゲーテのオンライングループコースの場合は、その名の通り授業はZOOMを用いてオンラインで行います。先生と話せるグループ授業は90分×週2回、平日夕方に行い、それ以外はオンラインプラットフォームを使って各自で自主学習することになります。
1コースの受講期間は5週間、1つのレベルを修了するのに3コース(約5か月)がかかるイメージです。

オンラインプラットフォームには、単語リスト・文法説明がついていますが、基本的に先生からの解説はないため、わからないところは自分で調べながら勉強することになります。そのため、不明点を自分で調べる力も必要です。生徒間での助け合いの場である質問フォーラムもありますが、必ずしも満足いく回答が来るとは限らないのが難点です…。


なお、「ZOOM授業は要らない、オンラインプラットフォームだけでいい!」という方は、Deutsch Training Onlineという自主学習だけのコースもあります。学習内容もUIもほぼ同じですが、グループコースを受講していない場合は、質問フォーラムや先生による添削問題(記述・録音で回答を提出する)はありません。

グループ授業は先生によって違ってきますが、基本は、先生が文法を少し説明⇒クラスメートを小グループに割り振ってグループワーク⇒まとめ⇒…の流れでした。
グループ授業は夕方に開講しているので、昼間は時間が取れない人や自分のペースで勉強したい人におすすめです。


対象者・授業で扱うテーマ

 

インテグレーションコースは、ドイツ移住者向けのコースだけあって、ドイツでの日常生活に馴染むことを目的とした内容になっています。教科書のトピックや扱う表現も日常生活寄りです。たとえば、クレームの書き方や、友達のご飯に誘いかた、ドイツの知人宅にお呼ばれしたときのマナー等を授業でも話します。

対面授業であれば、先生も近くに住んでいる人が多いと思うので、近所のお店の話や地域の歴史の話なども出てくるでしょう。ドイツで早く現地に馴染みたい人におすすめです。

 

一方、ゲーテのほうは、世界中から様々な目的をもってドイツ語を勉強したい人が集まってきます。そのため、ドイツの言語や文化に興味のある人向けのコース内容となっています。環境問題やWEB関連の表現など、ビジネス/学生向けのトピックも多いです。
また、授業の内容も、グループ授業で文法の復習と会話、オンラインプラットフォームでは文法・語彙・聴解・作文・発音が勉強でき、各分野をバランスよく勉強できると思います。

個人的にインテグレーションコースと違うなと思ったのは、扱う単語の幅広さ・長文読解の長さ。当時は単語ごとに検索しながら問題を解いていたので、とても大変でしたが、今となっては「ドイツ語基礎もままならないあの状態で、あれだけ読んだ自分がんばったな~!」という気持ちです。笑

 

 

先生・生徒の雰囲気

 

もちろんどちらのコースも、先生やほかの生徒との相性はとても大事で、実際に授業を受けてみないと分からないところもあります。実際に受講した経験と、他の人の話から、わたしは以下のような傾向があると感じました。

 

インテグレーションコースは、大体1~3人の先生が日替わりで授業を担当する形式が多いようです。私の場合は、2人の先生が曜日ごとに交代で授業をしてくれました。どちらの先生も面白く優しい先生でしたが、授業のスタイルはかなり異なっており、経験の多さもかなり違うように感じました。
ドイツ現地の語学学校やVHS(ドイツの生涯学習機関)と契約している先生には、ドイツ語ネイティブではない先生も多いです。先生は全員インテグレーションコースを開講できる有資格者ですが、それでも発音やネイティブ的な言い回し等があまり得意でない先生もいます。
そういった意味で、インテグレーションコースの先生は、かなり相性次第なところがあります。

インテグレーションコースの受講者は、10代の若い人から年配の人、老若男女・いろいろな国からの受講生がいます。受講者の雰囲気は、本当にクラス次第だと思います。
インテグレーションコースはビザの発給の要件になっている場合もあり、義務としてしかたなく通っている生徒もいます。そういう意味で、ある意味モチベーションの低い人も多いです。受講者のドイツ語レベル次第で途中参加(A2から参加、B1だけ繰り返し受講など)の生徒もいますし、他の人の体験談を聞くと途中から授業に全く来なくなる生徒も少なくないようです。私自身は体験しませんでしたが、授業中にトラブルを起こす人がいるケースも聞いたことがあります。

私が通っていたクラスは、ロシア語とアラビア語母語話者が多く、仲良しグループがありました。(参加者の出身地域は、時期や地域によって差があると思います。)
最初のうちは、他の生徒と話せず寂しいなと感じましたが、ドイツ語が話せるようになるにつれて仲良くなっていき、今では休みの日に一緒に出掛けたり連絡を取り合ったりしている人もいます。最初は緊張すると思いますが、友達ができるチャンスも大いにあります

 

 

反対に、ゲーテのグループコースは、週2回1か月間だけオンラインのみでの交流となり、先生や生徒同士の付き合いはかなりドライです。全員住んでいる場所もバラバラなので、「休日に集まろう!」などという雰囲気にはならないです。でも逆に言えば、人間関係の負担がないとも言えます。

先生はいずれもゲーテ認定の優秀な先生たちで、私が受講した3クラスすべて、ドイツ在住ドイツ語ネイティブの先生でした。授業の質が安定している、という意味ではゲーテのほうが安心かもしれません。

受講者は、主にドイツまたはドイツ語圏(スイス、オーストリア等)に住んでいる人で、私が受講したコースはほぼ全員20~40代でした。夕方に開講しているという性質もあり、私以外全員、大学生・働いている人・子育て中の人でした。私は受講時、子どもなし・無職だったので勝手に肩身が狭い思いをしていました…。笑
ゲーテの場合、忙しい合間を縫って勉強している人や、自主的に受講を決めている人たちが受講しているので、生徒の授業態度も真面目です。そういう意味で、勉強に集中しやすい環境と言えるでしょう。

なお、A1.1のあとA1.2を取るなど、継続して受講してもグループは再編成となり、先生もクラスメートも完全にクラス替えになります。ちょっと寂しい気もしますが、いろいろな国の人と話せてそれはそれで楽しいですよ!

 

 

試験対策

 

せっかくドイツ語を勉強しているのだから、受講後に何らかの試験を受けて資格取得を目指したい、という人も多いかと思います。

 

インテグレーションコースの場合は、B1レベルまでの全コース終了後に、修了試験としてDTZという移住者向けのドイツ語試験があります。これはコースを最後まで受講していれば、自動的に受験することになります。
※DTZ(Deutsch-Test für Zuwanderer)の受験体験記はこちら。

mitsu32525.hatenablog.comそもそもこの試験に合格することが授業費返還やビザ発給の要件となっており、受講者にとってはとても大切なので、授業中にもしっかり試験対策をしてくれます。

 

ゲーテの場合、オンラインコース終了にあたっての試験はありません。Göthe Instituteが開催する独自のドイツ語試験はありますが、オンラインコースとは別物なので、試験は受けたい人が自分で申し込み受験する必要があります。
資格取得が目的の場合は、試験対策講座も別途開講しているので、そちらを受講したほうがよさそうです。



金額

 

さて、最終的にやっぱり気になるのがお値段です。

インテグレーションコースは、はっきり言って圧倒的に格安です。受講料は100レッスン=約1か月あたり229ユーロですが、受講許可の付与から2年以内にDTZに合格すれば50%が後から返金されます。(※自分で返金の申請する必要があります)
詳しくは移民局(BAMF)のHPを参照してみてください。

 

移民局ウェブサイト インテグレーションコース(ドイツ語、言語選択可能)
移民局発行の資料(日本語)

 

ゲーテのオンライングループコースは、2023年4月時点で439ユーロ。
A2レベルの全コースを受ける場合、A2.1~A2.3の3コースで1,317ユーロ…。正直な感想としては…やっぱり高いです。
でもグループ授業もオンラインプラットフォームも、体系的にまとまっていて質もいいので、会社から援助が出る、もう日本で勉強していて一部だけ復習したい、という場合には使いやすいと思います。

Göthe Institute ウェブサイト(ドイツ語、言語選択可能)



まとめ

 

以上が、Integrationskursとゲーテのオンライングループコースの比較・体験談でした!

 

  インテグレーションコース ゲーテ オンライングループコース
授業の進め方 基本は対面授業
(コロナ対策として
 オンラインの場合もあり)
・WEB授業
・オンラインプラットフォームでの
 自習(課題提出あり)
授業の開講時間 基本、平日毎日3~4時間程度 ・授業:平日夕方週2回(90分/回)
・オンラインプラットフォーム:
 各自好きな時間に進める
授業の目的 ドイツでの日常生活に
馴染むことを目的
ドイツの言語や文化・社会に
興味のある人向け
講師 地元のドイツ語講師
(ネイティブに限らない)
ゲーテ認定のネイティブ講師
受講者 ドイツ在住の移住者
※移民局から
 受講許可をもらう必要あり
世界中のドイツ語を勉強したい人
修了試験 コース終了後に有り
DTZ(A2/B1)
無し
金額 100レッスン=約1か月あたり
229ユーロ
1コース(5週間)
439ユーロ
特徴 ・ドイツ生活や地元のことが学べる
・講師や他の受講者との距離が近い
・読む/書く/聞く/話すを
 バランスよく学べる
・現代的テーマが多い

 

個人的には、ドイツに来たばかりの移住者にはインテグレーションコース、もうドイツでの仕事/生活がある・趣味でドイツ語を勉強したい方にはゲーテの授業をおすすめしたいです。

自分はA2レベルでインテグレーションコースに途中参加するまで、ドイツに住んでいながら、日常生活でドイツ語を話す・聞く機会がほとんどありませんでした。そのため、最初のうちは、授業で先生や他の生徒が話す内容やスピードに全然ついていけませんでした。
しかし、インテグレーションコースに参加する前に、ゲーテのオンラインコースで勉強したことによって、文法と語彙をある程度予習できていたため、授業中に何度も単語などを検索する必要がなく、先生の話を聞くことに集中できました。これが自分にはとても良かったと思っています。

その経験もふまえ、もし希望するインテグレーションコースの開講時期まで時間がある人は、まずゲーテのコースで準備しておくという組み合わせもありだと思います。
グループコースは開講時期が決まってしまっているので、オンラインプラットフォームでの自主学習のみのコース(Göthe Institute ウェブサイト ドイツ語、言語選択可能)から始めてみるのもいいかもしれません。たまにキャンペーンでお得に申し込みができることがあるので、ゲーテのメルマガに登録しておくと案内が来て便利です!(回し者ではありません。笑)


この記事が、ドイツ語学習に悩んでいる方、これからドイツ語の勉強を始める方の参考になれば嬉しいです。

 

 

アイキャッチ画像は、lil_foot_によるPixabayからの画像です。

【内容と対策】目指せ合格!ドイツ語試験DTZ A2/B1

 

Hallo! こんにちは、みつこです。

 

今回は、DTZ(移民向けドイツ語試験)に向けて、私が実践した勉強方法を紹介します。

実際の生活におけるドイツ語は、インテグレーションコースでの勉強が基本となるので、本記事では「試験対策」という観点で書いていきたいと思います。

私のドイツ語講師はDTZの試験官の資格・経験もある人だったので、参考になる情報がたくさんお届けできるのではないかと思います!

 

 

 

 

 

まずは試験の概要をつかもう

 

まず今回の記事で話題としているのは、通称DTZという、移民向けのドイツ語試験です。正式名称はDeutsch-Test für Zuwanderer A2·B1で、インテグレーションコース(Integrationskurs)の修了試験にもあたります。


つまり、主な対象者は「ドイツに引っ越してきた外国人」で、試験の内容も「最低限、一人で日常生活を送れるレベル」のドイツ語にフォーカスしています。

 

試験は以下3つのパートに分かれています。

 

  1. 聴解/読解(Hören/Lesen)→マークシート形式
  2. 作文(Schreiben)→ 2つの課題のうち1つを選んで回答する
  3. 会話(Sprechen)→ さらに3つのパートに分かれる

 

 

試験の時間は、筆記試験が合計100分程度、口頭試験が15~20分程度です。
筆記は休憩を挟まずに行うので、集中力が必要です。


詳しい配分は以下の通り。

 

聴解(Hören):25分
読解(Lesen):45分
作文(Schreiben):30分
会話(Mündliche Prüfung):15~20分

 

試験の合否についてですが、このDTZの場合は、合格/不合格という白か黒かの基準ではありません。


リスニング&リーディング、ライティング、スピーキングの3観点で、それぞれB1/A2/A2未満で評価されます。さらにB1・A2は優と良の二段階に分かれます。

Integrationskurs合格には、3観点のうち2つ以上がB1判定になる必要があります。逆に言えば、スピーキングで緊張して実力を発揮できなかった…なんてことがあっても、他のテストでしっかりできれば全体ではB1評価となるということです。


苦手な分野がある人にもチャンスがありますね!

 

 

 

実際に行った試験対策

 

私の通っていたクラスでは、試験の約1か月前に口頭試験のペアを考え始め、約2週間前ごろから模擬試験を行ったり、試験内容に即した対策を行うようになりました。


しかし、個人的には、早めにWEB上にある公式の模擬試験に目を通しておくのがおすすめです!なぜなら、出題形式がわかっていると普段の授業でも試験で必要になるポイントを意識できると思うからです。

 

模擬試験は、以下のHPから無料でダウンロードできます。
音声データや回答も付いているので、どんどん使っていきましょう!

 

TELCのHP → Übungstest、Modelltest
ドイツ移民局(BAMF)のHP → DOWNLOADS内の「DTZ-Modellsatz」

 

では、実際に私が試験合格にむけて行った対策と、ドイツ語講師から教わった試験でのポイントをお伝えしていきます!

 

 

 

 聴解/読解(Hören/Lesen)

 

 

私が思う大事なポイントは、「基本的な文法」「単語」です!!

 

 

まず基本的な文法について。

 

これについては、まず格変化(とくにDativ/Akkusativ)と、文における動詞の位置をしっかり勉強してください。
これだけでもしっかりわかっていれば、穴埋め問題はかなり良い点数をとれると思います。

 

 

続いて単語について。

DTZの試験自体が「ドイツ語母語話者でない移民の人たちが、ドイツで日常生活を送れるように」という基準で出題されており、意地悪なひっかけ問題や複雑な単語はあまりでてきません。

そのため、読解で大事なのは「文全体の意味が分かること」になってきます。そのためには「単語の意味が読んでわかること」が必要です。

 

単語がたくさんわかれば、文法があやふやでも、何についての文章かが文脈から理解できます。
読解だけで言えば、書けなくても発音できなくてもいいんです。
まずは「読んでわかる!」これが大事です。

 

なお、単語は穴埋め問題でも重要です。
A1の試験対策でも書きましたが、単語を覚えるときは必ず冠詞(der, die, das)も合わせて覚えましょう。


一回で覚えられなくても大丈夫!
何度も復習することで、だんだん覚えていきますので、根気よく復習しましょう!

 

 

 

作文(Schreiben)

 

作文の対策は、基本的に何回か解いてパターンを身に着けるのが個人的なおすすめです。

私の場合は、試験1か月前から週2~3回手紙を書いて、先生にチェックしてもらっていました。

 

 

まず、はじめと結びの挨拶は忘れずに。
たとえばSehr geehrte...やMit freundlichen Grüßenなどの挨拶は、定型なのでまるっと覚えちゃいましょう。

 

手紙をSie(フォーマル)で書くべきか、du(インフォーマル)で書くべきかを考えます。基本的には、面識のない人(どこかの企業への問い合わせ)や上司にはSieのかたちで、友達や親戚、ご近所さんなどの顔見知りにはDuで書くのが良いと思います。


このあたりは以下のA1試験対策にもまとめているので、ドイツ語の試験が初めての方は参考になるかと思います!

 

mitsu32525.hatenablog.com

 

 

次に大事なのは、よく使うフレーズは覚えておくこと。

最初はお手本の文章を読んでみて、自分が使えそうなフレーズをメモしておくのがいいと思います。そして自分で手紙を書く練習をするときに、そのフレーズを使ってみるのです。

 

例えば私は、手紙の結びに以下のフレーズをよくつかっていました。

 

Ich hoffe, dass es in Ordnung für Sie(/dich) ist.
((上述の内容で)あなた(きみ)が大丈夫だといいのですが。)

Sie können mich unter der Telefonnummer XXXXX erreichen.
(以下の電話番号XXXXXにご連絡ください。)

Vielen Dank für [Ihre Mühe/ Ihr Verständnis].
(ご尽力/ご理解に感謝いたします)

 

 

あとは、文章のどこかに副文(Nebensatz)を入れ込むこと。


Nebensatzとは、weil/dass/wennなどで始まり、動詞が文末にくる文のことです。

これはA2以降で習う文法なので、B1を取りたい場合はNebensatzをどんどん使っていきましょう!

 

 

また、試験官の経験のある講師が言っていたことですが、試験官は一日にいくつもの手紙を読むことになります。したがって、細かい表現はそんなに見てない、必要なトピックが書かれているかどうかをチェックしているとのこと。

 

作文の課題には、手紙の中に描かなければいけないトピックが4つ挙げられています。

この要素は、明確に書いた方が安心です。

難しい単語を使おう、複雑な文法を使おうとするあまり、文章の意味がわかりにくくなっては本末転倒です。自分の使える言葉で書くのが一番!

 

手紙は、最初と最後の挨拶を除き、本文だけで80語以上が目安と言われています。


私の場合は、各トピックについて、まずは導入の一文を、そのあと自分の想像で考えたシチュエーションを2~3文ずつ書くようにしていました。これでだいたい80~110語くらいになります。

 

 

 

会話(Sprechen)

 

口頭試験は、さらに3つのパートに分けて紹介します。

 

  1. 自己紹介
    2. 写真の説明
    3. パートナーと会話(計画を立てる)

 

それぞれのパートで、実際にどのような対策をしたのかを紹介します。

 

 

 

Teil1 自己紹介

 

まず第一の自己紹介。これは、スラスラ話して1分程度のイメージで事前に準備しておきます。


話す内容に決まりはありませんが、基本的には、名前・(年齢)・職業・出身地・住んでいるところ・趣味などを話します。
それぞれの項目について2~3文で書けば大体ちょうどいいと思います。

 

気を付けておくべきポイントは以下の通り。

 

  1. 「Ich...」で始まる文が連続しない
        △ Ich bin Hanako. Ich bin 25 Jahre alt. Ich wohne 2 Jahre in Berlin...
        ○ Ich bin Hanako und 25 Jahre alt. Vor zwei Jahren bin ich nach Berlin gekommen.
    (私は花子で25歳です。2年前ベルリンに来ました)

  2. 習った文法事項(過去形 Perfektや副文 Nebensatz)を使う
    ○ Ich bin vor 3 Jahren in Deutschland gekommen, weil mein Mann eine neue Arbeit hier gefunden hat.
    (私は3年前ドイツに来ました、なぜなら夫が新しい仕事を見つけたからです)

 

 

自己紹介については、いろいろな意見があるかもしれませんが、私の先生は「丸暗記でいいから、とにかく止まらずに話せ!!」という方針でした。

 

先生曰く、


①自己紹介の課題があることは、受験者はみんな知っており準備をしてくるのは当然。話せずに止まってしまうと、事前に勉強していないように見える。


②第一印象が大事。残りの2パートを始める前に、「この人はたぶん合格だな」と思わせるのが大切。

 

 

スラスラ話していれば、試験官のほうも「この人は事前に勉強しているし、上手だな」と思います。むしろ「ストップ。もういいよ」と言われたもの勝ち!!
わたしも実際、準備しておいた文章の半分以下、30秒もせずにストップがかかりました。

 

自己紹介の後は、試験官から1~2つ簡単な質問があります。

これは事前にどんな質問が来そうか、どんな回答をするか考えておくと安心です!

最後に話した内容に関する質問になることが多いので、質問を誘導するような終わり方にするのもいいかもしれません。

 

例えば、最後に趣味として「Ich treibe einmal pro Woche Sport.(週1回スポーツをします)」と話したら、きっと「Welchen Sport treiben Sie?(何のスポーツをしますか)」と訊かれる可能性が高くなります。
確実ではないですが、質問に答えるのが苦手な人は、一つの戦略として参考にしてみてください。

 

 

 

Teil2 写真の説明

 

Teil2では、試験官から渡された1枚の写真に、なにが写っているかを説明する問題です。
受験者2名はそれぞれ違う写真を渡されますが、大体は共通のテーマ(例えば、ゴミ、公共交通機関、公園など)にまつわる写真になっています。

 

このTeilは一人当たり5分程度の持ち時間になります。約3分程度で写真の内容を説明し、2分程度で試験官の質問に答える形で自分の体験や考えを話します。

 

事前の準備として、私は以下のような対策をしました。

 

  • よく使えるフレーズを覚えておく
  • 説明のルールを自分で作っておく
    (写真の手前から奥に向かって順番に説明する、
     主題となっているモチーフから説明する 等)
  • 自分の経験談+聞かれそうな質問を考えておく
  • よくあるテーマや日常的な話題を練習しておく

 

 

良く使えるフレーズや、説明のパターンは、以下の動画が参考になりました!

 

www.youtube.com

 

この試験では、間違えてもいいから、とにかくどんどん話すこと!

私はこのパートの練習中、先生から「Das ist einen Test zu sprechen, nicht zu denken!(これは話すことの試験で、考えることの試験ではない!)」と言われていました。笑

なので、練習中はいつも「考えてる暇はない、悩みながらでも話す!」くらいの気持ちで臨んでいました。

 

自主練習としては、通学中に見える景色を頭の中でドイツ語で説明していました。
個人的には、最初は一番このパートが難しかったですが、何度も練習すればパターンが身についてきます!

 

 

 

Teil3 パートナーと会話(計画を立てる)

 

 

Teil3は全部で2分程度、パートナーと二人で「与えられたテーマに関して計画を立てる」課題になります。

出題されるテーマは、例えば、「誕生日パーティを企画しよう」「友達の引っ越しを皆で手伝おう」などです。

 

これもTeil1と同じく、試験官から「もういいよ」とストップがかかるくらいスラスラ話すのが理想です!

 

最初は問題集に載っている回答例を音読しあい、その後内容をつかんだら、自分で考えた言葉で練習するのが良いと思います。

以下のポイントに気を付けて、試験のパートナーと練習してみましょう。

 

  • よく使うフレーズを覚えておく。
    特に意見を聞く(誘う)・賛成する・反対するフレーズは必須!
  • 会話がキャッチボールになるように意識する。
    Yes/Noだけではなく、一言添えて返事する
  • 練習では5回ずつはお互いが質問・回答ができるようにする

 

 

ちなみに以下は、私がよく使っていたフレーズです。

 

  • 誘う
     Könnten wir machen/kommen/uns treffen?
     (~しませんか/行きませんか/会いませんか)
     Ich möchte … machen. Hast du Lust?
     (~したいと思ってるんだけど、きみもやりたい?)
     Ich habe eine Idee. ... Kommst du mit?
     (アイディアがあるの。…。きみも来る?)

  • 意見を聞く
     Was denkst du? (どう思う?)
     Hast du eine Idee? (なにかアイディアある?)

  • 賛成する
     Das ist eine gute Idee! (いいアイディアだね!)
     Ich  finde es auch gut. (わたしもそれがいいと思う)
     Das ist super! (めっちゃいいね!)

  • 反対する
     Das finde ich nicht gut.  (それはあまり良くないと思う)
     Ich würde lieber … machen. (…するほうがいいと思う)

 

会話がいつもワンパターンになってしまう人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

 

 

まとめ

 

以上が、私のしてきたDTZでB1を取るための試験対策でした!

 

繰り返し出てくるように、作文や会話はパターンやよく使うフレーズを抑えてしまえば、点数を取りやすいと思います。

 

初めは難しいと感じるかもしれませんが、フレーズは使いかたさえ覚えてしまえばこっちのもの。

参考書やYoutubeに出てくる回答例をみながら、使えると思うものはどんどんメモして、練習で使ってみてくださいね!

 

また、別の記事に、実際に私が試験を受けたときのことを書いています。
ぜひこちらも出題例・回答例の参考にしてください。

 

mitsu32525.hatenablog.com

 

 

ドイツ移住者には大事なDTZの試験。この記事が皆さんのお役に立つと嬉しいです!

 

 

ドイツ語試験(DTZ A2/B1)を受験!【作文・会話問題を公開】

Hallo! お久しぶりです、みつこです。

すでにけっこう時間がたってしまっていますが、2022年3月に、移民向けドイツ語試験(略称DTZ、Deutsch-Test für Zuwanderer A2·B1)を受けてきました!

 

この試験は、移民向け語学講座(インテグレーションコース/Integrationskurs)の修了試験にもあたります。

 

結果は大満足の全3パート、すべてSehr gut erfüllt!

 

試験結果

 

今回は、この試験で実際にどんな問題が出題されたのかの体験談を書いています。
インテグレーションコースやDTZを受ける方の参考になれば嬉しいです!

 

 

 

 

 

DTZの全体構成

DTZはおおまかに以下の3つのパートに分かれています。

 

(1) 聴解/読解(Hören/Lesen)→マークシート形式
(2) 作文(Schreiben)→ 2つの課題のうち1つを選んで回答する
(3) 会話(Sprechen)→ さらに3つのパートに分かれる

 

(1)聴解・読解はふたを開けてみないとどんな問題が出てくるかわかりませんが、比較的に参考書などで自分でも勉強しやすいと思います。

(2)作文と(3)会話は、どんな問題が実際に出るのか、どんな回答案が考えられるのか、アイディアをたくさん集めると対策しやすいと思いますので、できるだけ細かく出題内容を書いていきたいと思ます!

 

…と実際は、試験後に記事を書くまで時間があきすぎて、マークシートの問題を忘れてしまっただけなのですが…。笑

 

 

作文(Schreiben)

Schreibenは自分で記述する作文の課題です。80~100単語程度の手紙を書く課題が2種類出題され、そのうち1つ自分の書きやすいテーマを選んで作文をします。

それぞれの課題には、必ず書かなければいけない要点が4点あるので、それを踏まえて記載する必要があります。

 

 

 

出題内容

 

私が試験でもらった課題は、以下の2種類でした。まず1つ目。

  1. ご近所さん(der Nachbar)が飼っている犬のことで困っているので、大家さん(die Vermieterin)に連絡する。ほかのご近所さんたち(die Nachbarn)もペットを飼っている。

  • 手紙を書いた理由
  • どんな問題があるか
  • ご近所さんが言っていること
  • 大家さんにお願いしたいこと

 

課題を読んだ時の私の感想は、「ちょっと複雑にしてあって、ひっかけがやらしい問題だな~!」ということでした。

 

まず気を付けたい、ひっかけポイントその1は、犬を飼っているのはご近所さんだが、手紙の宛先は大家さんであることです。つまり、「あなたの家のわんちゃんのせいで困ってるんです!」というような内容ではなくて、「お隣さんの犬のことで困ってるので、大家さんのほうでどうにか言ってくれませんか?」と相談する形式なのです。
授業では、本人や企業に直接クレームを入れるパターンしか練習しなかったので、この第三者に報告するパターンはちょっと複雑だな…と思いました。

 

そして、二つ目の注意ポイントは、ご近所さん(der Nachbar)は男性名詞で、大家さん(die Vermieterin)は女性名詞、その他のご近所さん(die Nachbarn)は複数名詞なので、すべて冠詞(Artikel)や代名詞(Pronomen)を書き分けなければいけないこと。これは試験後に一緒に受験したクラスメートも混乱していて、試験後に「手紙の宛先って、FrauとHerrどっちで書いた?」と言っていました。

 

 

2つ目の課題は以下のような内容でした。

 

  2. 知人(der Bekannte)が新しいスマホを買いたいと言っている。しかし、どうしたらよいかわからないと言っているので、おすすめを教えてあげる。
  • 手紙を書いた理由
  • おすすめの機種
  • それはなぜか
  • 質問ある?(Fragen?)

 

ちなみに私はスマホに詳しくなさ過ぎて、おすすめ機種や機能が思いつかなかったのであきらめました。たぶん日本語でも無理だ。

 

 

回答例

 

ということで、私は結局1つ目の課題、「大家さんにクレームを入れる」を選ぶことにしました。
私はだいたい以下のような内容を書きました。

 

  • 改めて、アパートの住民全員に、アパートのルールを周知してほしい。
  • 近所のMüllerさんの犬が夜に吠えてうるさい。
    特に今はホームオフィス中なので気になる。
  • Müllerさん本人に直接言ったが、すみませんというだけで改善されなかった。
  • 他の人もペットを飼っており、ペットを飼うこと自体は問題ないと思う。
    ただ、他の人も同様のトラブルを抱えているかもしれないので、改めてルールは周知してほしい。

 

他のクラスメートと試験後に話したところ、私と同じ1つ目の課題で手紙を書いた人が多かったです。

内容としては、例えば「ご近所の犬がうちの庭に侵入して花を折ったので、注意してほしい」や「犬が吠えてうるさい、家賃を下げてほしい」と書いたと言っていました。

 

 

 

会話(Sprechen)

作文の後は、昼休憩をはさんでから会話のテスト。

試験は二人ずつ、別室に呼ばれて行われます。

 

各ペアだいたい20分くらいかかるので、受験順が後ろの方だった私たちは90分ほど待合室で待機しました。

私は一緒に授業を受けていて仲の良い友達とペアで受験できたので、直前まで一緒に練習したり、「緊張するね~」とおしゃべりしたりして過ごしました。ひとりでそわそわし続けるより気が休まってよかった…!

 

 

会話の試験は、以下の3つのパートに分かれています。

  • 自己紹介(Vorstellung)
  • 写真説明(Bildbeschreibung)
  • 二人で何かを計画する(zusammen etwas planen)

 

1.の自己紹介と2.写真説明は、自分が話した後に試験官の質問があります。

どんな試験対策をしたかは、また別の記事でご紹介しますね!

 

 

 

Teil1 自己紹介

 

私の場合は自己紹介は事前に考えて暗記しておいたので、さらさらと話し始めて、体感1分もしないところで「Es reicht.(もういいよ)」と言われました。

事前に考えてたネタの3分の1くらいでした。

 

その後試験官から質問。

「どれくらいドイツにすんでいますか?」と訊かれました。

一年前にドイツに来ました、と答えたかったのですが、DativかAkkusativか度忘れしてしまい、「Vor ein Jahr... Vor einem Jahr....?」と答えたら、「Seit einem Jahr wohnen Sie hier.(1年住んでるんですね)」と試験官から言い直してもらいました。

この時点で内心は大パニック。「自己紹介で与える第一印象が肝心と聞いていたのに!!この試験はやばいかもしれない!!」と緊張が膨らみました…。

自己紹介で勢いをつけるのは大事…!

 

 

ペアの友だちは、もう少し複雑なやりとりをしていました。


試験官 「いまのドイツ語コースが終わったら何をしたいですか?」
受験者 「○○の分野で働きたいです」
試験官 「その仕事にはどんなドイツ語のレベルが必要ですか?」
受験者 「明確なルールはありませんが、B2かC1が欲しいと思っています」

 

 

 

Teil2 写真説明

 

写真の試験はペアの子からスタート。写真は、満員のバス車内の写真でした。

人が多く写っている割に、写真に写っている物は少ないので話すのが難しそうでした。洋服のディテールや、中心に映っている人物がスーツなことから、通勤時間中の写真ではないか、と言っていました。

 

試験官からの質問は「あなたの国と比べて、ドイツの公共交通機関はどうですか?」「あなたは、自分の国ではどんな風に通勤・通学していましたか」の2つでした。

 

 

私が受け取ったのは、スーツのおじさんが大きな道路を自転車で横切っていく写真でした。

まずは目に見える要素(男性が自転車にのっている、スーツを着ている、背景にお店が見える、道にたくさん自転車が止まっている)を説明し、その後、そこから予想できること(男性はスーツを着ており、外が明るいので、おそらく朝の通勤時間ではないか)と伝えました。

 

試験官からの質問は「あなたは、自分の国ではどのように通勤・通学をしていましたか?」「ドイツの鉄道との違いはありますか?」と訊かれました。

慌てすぎて何を答えたか覚えていないですが、とにかく「黙りこくらない!!」を自分に課していたので、なにかしら話したんだと思います…。笑

 

 

 

Teil3 二人で何かを計画する

 

個人的に一番リラックスして臨めるTeil3のテーマは、「ドイツ語コースの友人に子どもが生まれる。お祝いしよう」でした。


三者である友人を適当に名付けて、話始めます。

「聞いた?○○の子どもがもうすぐ生まれるんだって。なにかプレゼントを用意しない?」

「聞いたよ!いいね、一緒に買いに行こう。いつ時間ある?」

「次の週末はどうかな?」

「いいね。プレゼントのアイディアある?」

 

まだ会話が2ラリー程度のところで、すぐに試験官からストップが。体感1分もなかったです。笑

ちゃんとお互いの言っていることを理解したうえで話していることが伝わればよいのかもしれません。

 

 

ちなみに他の受験者から聞いた課題は、「友達の誕生日に猫をプレゼントすることになったので、準備せよ」や「ドイツ語の授業の教材を手配せよ」という内容でした。

「なかなか自分で計画たてることなくない??こんなシチュエーションある??」と言っていました。たしかにあんまりない状況な気がする…。

 

でも、どんなテーマが与えられても、基本的には話すことは同じ。
「~~しよう。いつ、どこで、誰が、なにする?」を話せばいいのです。
これから試験を受ける方、緊張すると思いますが頑張って~!

 

 

 

作文と会話は、パターンを覚えよう!

以上が、私の受けた試験の出題内容でした!


すでに勉強を始めている方はわかるかもしれませんが、問題のディティールが違えど、よく使うフレーズや会話・記述のパターンは同じです。

自分で使いやすい表現を見つけたら、いくつかのパターンで練習するのがおすすめです!

 

上記の出題例を参考にして、試験対策がんばってください~!

 

 

 

ドイツ語試験(Goethe Zertifikat A1)の試験内容を公開!

Hallo! こんにちは、みつこです。

 

今回はGoethe Zertifikat A1で、実際に私が受けたときの試験内容を紹介します。
私はA1試験を受ける前は語学学校に通っていませんでしたが、他の方のブログなどで紹介されている試験の体験談を見てイメージトレーニングをしていたのが役に立ったと思っています。

 

この記事では、実際に試験、とくに口頭試験(面接)で出題された問題の内容や私の回答例、使えるフレーズなどを紹介します。
これから試験を受ける人の参考になれば嬉しいです!

 

 

 

試験の流れ


ゲーテのA1試験は、大きく二つのパートに分かれます。
筆記試験と口頭試験です。まずは会場で筆記試験(リスニング、リーディング、ライティング)を受験し、その後休憩をはさんで口頭試験(スピーキング)の試験があります。

 

私はゲーテ・インスティテュート東京で受験しましたが、筆記試験と口頭試験の間の休憩時間は、敷地の外に出てもいいし、敷地内で勉強していてもいいと言われました。決められた時間までに、試験官の呼び出しが聞こえる場所に戻ってくればOKです。
私は1時間、ロビーで復習しながら待っていましたが、人によっては併設のカフェでランチしている方、一緒に受験している知人同士で練習している方もいました。

 

ちなみに口頭試験は、申し込み順に順番が割り振られると聞いたので、「待ち時間が短いほうがいい」という方は、募集開始後に早めに申し込んだほうがよさそうです!

 

試験開始前

 

続いて、会場の使い方、試験規則、合否確認の方法の紹介がドイツ語でありました。

試験官はドイツ人2名と日本人1名と思われる方で、日本語を少し交えながらの説明でしたが、ほとんどがドイツ語。
「試験用紙のここに、受験票の番号を書いてください」などとアナウンスがあるのですが、正直聞き取れているか全然自信なし。「間違ってても教えてくれるよな…」という他力本願な気持ちで受けました。笑
(説明中も他の試験官が巡回しているので、わからないことがあれば引き留めて確認したほうが確実です…!)

 

わたしが受験したときはコロナ禍の最中で、まだ非常事態宣言中でしたが、「マスクはちゃんと鼻までつけてくださいね!鼻を出してる人、意味ないからね!!」みたいなアナウンスもありました。笑
終始明るいアナウンスだったので、試験前の緊張を和らげようとしてくれているのかな~と思いました。
机の上・引き出しには、筆記具・飲み物・受験票だけ出していいことになっており、その他のものはカバンに入れて足元に片づけます。飲みもの出しておいていいのは意外で驚きました。(誰も試験中は飲んでなさそうでしたが…。)

 

筆記試験

 

さて、実際に試験開始。試験はリスニングから始まります。

リスニングは前回の記事でも記載したとおり、練習問題と同じ形式・同じレベル感なので、注意するのは設問で聞かれていることを早めに確認しておくことと、数字は集中して聞き取ること!
問題用紙は書き込みOKだったので(試験後回収されます)、数字は聞いたらすぐメモしておき、音声内で「あ、ちがった、○○だ。」のような訂正が入ったらすぐ消す、というようにしました。

 

リスニングが終わったらそのままリーディング+ライティングです。


リーディングの最後にライティングがついています。私は前から順々に解いていきましたが、最初にライティングの問題に目を通しておき、リーディングの問題を解きながら「ライティングの項目で使えそうだな」と思う表現に目星をつけるのもありだな~と思います!
私は前回の記事でも書いたとおり、名詞の性(der/die/das)が苦手だったので、読解の問題文を見直して作文で使いたい単語を探しました…!笑

 

ちなみにこの時のライティングの課題は、「家族でホテルの一室を借りてパーティをすることになりました。ホテル宛に、会場を予約する依頼メールを書いてください」というものでした。
自分では一生書かなそうなメールでした…。笑

 

 

口頭試験(面接)

 

筆記が終わった後、休憩をはさんで口頭試験です。


口頭試験は、試験官2名+受験者4名で行われました。受験生は全員緊張の面持ちで、入室時は緊張MAXでした…!

 

会場内では適当な順番で着席。その後、こちらの動画の通り、試験官から試験の説明があります。
ちなみに試験官の一人はニコニコでご機嫌な感じの方だったのですが、もう一人はずっと仏頂面でにこりともしなくて怖かったです。(朝からずっと試験対応で疲れていたのかな…)

 

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試験会場図

 

【Teil1】自己紹介

 

自己紹介は一人ずつ順々に行います。

 

一例までに、私が使った自己紹介のフォーマットを紹介します!
XXXのところに、それぞれ自分の情報を当てはめてください。

 

自己紹介の例

Ich heiße XXX(自分の名前).
Ich bin XXX(年齢) Jahre alt.
Ich komme aus XXX(出身地) in Japan.
Ich wohne in XXX(居住地).
Ich spreche Japanisch und ein bisschen Deutsch.(私は日本語と少しドイツ語を話します)
Ich arbeite als XXX(職業).(私はXXXとして働いています。)
Meine Hobbys sind XXX, XXX und XXX.

 

このフォーマットに自分の情報を当てはめると、こんな感じ。
実際に私が話した内容です。↓

 

Ich heiße Mitsuko(名前フルネーム).
Ich bin XXX(年齢) Jahre alt.
Ich komme aus Tokio in Japan.(東京出身です)
Ich wohne in Tokio.(東京に住んでいます)
Ich spreche Japanisch, Englisch und ein bisschen Deutsch.(私は日本語と英語、少しドイツ語を話します)
Ich arbeite als Vertretrin(職業).(私は営業職として働いています。)※
Meine Hobbys sind Reisen und Fotografieren.(趣味は、旅行と写真です)

※私は、営業職だったので「Vertreter(in)」といいました。
 職業をいうとき、女性の場合は最後に「-in」を付けます。
 例)教師 男性:Lehrer 女性:Lehrerin

 


そのあと、面接官から名前のスペルを聞かれたので、一文字ずつ発音しました。
ちなみに他の人はそれぞれ、苗字、名前、住んでいる都市名のスペルを訊かれていました。

 

他の方の体験談を見ると、他に試験官に「電話番号を教えて」「郵便番号は?」などと数字を訊かれるパターンがありますが、私が受験したときは全員が数字も聞かれました。ただし、自分にまつわる数字ではなく、「ホワイトボードのX番の数字を読み上げてください」というものでした。


思えば、自分に関する番号だけだと、それだけを暗記してくればいいし、場合によっては誤ったことを言っている、例えば6(sechs)を7(sieben)と発音していても、試験官はわかりません。ホワイトボードの数字を読み上げるほうが試験としては合理的だなと思いました。


なので、数字は0~9まで一通り言えるように覚えていったほうがいいです!油断大敵…!!

 

 

Teil 2】簡単な質問をする


その後、試験官の方から説明があり、Teil2に入りました。Teil2では、あらかじめ与えられたテーマに基づき、自分が引いたカードに描かれている単語に関する簡単な質問をして、パートナーに答えてもらいます。
相手に伝わるように、凝ったことを言うよりも極力簡単な質問をしたほうが効率がいいです…!

 


まず1周目のテーマは「Wohnung(住居)」でした。
全員がカードを引き、自分の番までに必死に質問を考えます。笑


右隣の人から質問を受けます。
パートナーから聞かれたのは、「Haben Sie einen Balkon?(バルコニーはありますか?)」でした。
「Ja, ich habe klein Balkon(はい、小さいバルコニーがあります)」と答えました。
einenも抜けているし、形容詞の活用(本当はkleinen)も間違っているし、なんなら本当は家にバルコニーなかったけど気にしない!!お互いに伝わればよし!!!


次に私が左隣の人に質問をする番。引いたカードは「Küche(キッチン)」。
私は「Haben Sie eine Küche zu Hause?(家にキッチンはありますか?)」と聞きました。あるよね、普通。でも他に質問が思いつかなかった…。
パートナーは不思議そうでしたが、たぶん「Ja, ich habe ein Kuchen(はい、ケーキがあります)」と答えたと思います。あ、たぶん誤解されてるな…と思いましたが、そのまま「Danke schön(どうもありがとう)」と応えました。

 


続いて二つ目のテーマは、「Einkaufen(買い物)」でした。

 

また全員カードを引き直し、まずパートナーから質問を受けます。
記憶が曖昧ですが、確か「Ist das Geschäft geöffnet?(お店は開いていますか)」と言われました。「~ですか?」という質問に対し、「Ja/Nein(はい/いいえ)」だけの解答だと、内容を理解しているかわからないため良くないなと思っていたのですが、適切な返事が思い浮かばず。時間稼ぎのために「Wie bitte?(すみませんが)」と聞き返し、もう一度言ってもらいましたが、気の利いた答えが出てこなかったので、「Ja(はい)」と答えて終了しました。くやしい。


次に、自分が質問をする番。引いたカードは「Geschenk(プレゼント)」でした。
なので、パートナーには「Wo kaufen Sie immer Geschenk?(いつもどこでプレゼントを買いますか?)」と聞きました。例によってGeschenkの冠詞は思い出せず…。
パートナーは「Ich kaufe in Supermarkt(スーパーで買います)」との回答でした。

 

使えるフレーズ

  • Wo ist der/die/das XXX?(XXXはどこですか?)
  • Haben Sie ein/eine XXX?(XXXを持っていますか/ありますか?)※1
  • zu Hause(家に)
  • in der Schule(学校に)
  • am Arbeitsplatz(職場に)
  • am Wochenende(週末)/Samstag(土曜日)/nächsten Sonntag(次の日曜日)※2


※1 後ろにzu Hause(家に)、in der Schule(学校に)、am Arbeitsplatz(職場に)を付けると、テーマに合わせた質問にできる
※2 am XXXは、質問文の後ろにつけると、テーマに合わせた質問にできる
 例)Spielen Sie Sport am Wochenende?(週末にスポーツをしますか?)
 例)Was machen Sie am nächsten Sonntag?(次の日曜日は何をしますか?)

 

聞き返すときの表現

  • Wie bitte?(すみませんが…)
  • Noch einmal bitte.(もう一度お願いします)
  • Können Sie bitte widerholen?(繰り返してもらえますか?)

 

 

【Teil3】簡単なお願いをする

 

Teil3では、自分の引いたカードにまつわる簡単なお願い事をする、という課題です。
まず試験官から試験の説明があり、その後Teil2と同じように、それぞれ2回の質問・回答をします。
ちなみにTeil3で引くカードには、単語ではなく絵が描いてあるので、単語がわからないと質問ができない可能性がありますので注意!

 

先ほどと同様に、まず右隣の人から質問を受けます。
たしか、「Können Sie einen Foto machen?(写真を撮ってくれますか)」と聞かれたと思います。私は「Ja, natürlich(はい、もちろん)」と答えました。パートナーのカードは見えませんが、おそらくカメラか写真の絵だったのではないかなと思います。


次は質問をする番。
引いたのは、「Salz(塩)」のカード。
私は「Gib mir bitte Salz.(塩を取って)」と言いました。
パートナーの方はよくわからなかったようでしたが、身振りを付けて、相手のテーブルを指さしながらもう一度言ったところ、「Ja, hier(はい、どうぞ)」と物を差し出す仕草をしてくれました。ジェスチャーはありなのかわからないけど、伝わったようで良かった…?

 

ちなみに、いま冷静に考えると、私が言った「Gib mir bitte XXX」は、Sie(あなた)ではなくdu(きみ)を使った言葉遣いでした。夫に教わったフレーズをそのまま使ったので、duだったんです。
Sieで話すなら、「Geben Sie mir bitte XXX.(XXXを取ってください)」と言うか、もしくは主語を変えて「Kann ich bitte XXX haben?(XXXをもらえますか?)」という言い方もできます。
この「物をとってください」という言い方は、塩取って、カバン取って、鍵取って等…いろんなカードで使えるので便利です!

 

 

2回目、パートナーから質問を受けます。
「Können Sie das Schlüssel leihen?(鍵を借りれますか?)」と言われたので、「Ja, klein Moment bitte.(はい、ちょっと待って)」と答えました。
あとで「あれ…正しくはKleinen Momentでは!?」と思ったのですが、ネイティブに確認したところ、文法的には「kleinen Moment」が正しいそうですが、話し言葉では「klein Moment」ということもあるそうです。セーフ…かな?


最後、自分の質問の番。
ここが、私にとってこの日一番の難関でした!!
引いたカードに描かれていたのは、「Fahrkartenautomat(券売機)」の絵。
でも、この単語がわからない!!!

正直、カードを引いてから他の人のやり取りを聞いている最中も、気が気ではありませんでした。な、なんなんだ!これA1レベルの単語だっけ?どうしよう!?と頭をフル回転…。

結局出した答えは券売機という言葉を使わないで、「券売機に関連する質問をする」という作戦。

私は「Entschuldigung. Können Sie mir bitte eine Fahrkarte kaufen?(すみません。私に切符を買ってくれませんか)」と聞きました。
知らない人に切符をねだるって、どんなシチュエーション!?
聞かれたパートナーも、完全に頭の上に「??」が飛んでいて、ぽかん。ごめんなさい。

耳を疑ったのか、もう一度「Wie bitte?」と言われたのですが、もう気の利いた言葉は何も思いつかないので、全く同じく「切符を買ってくれませんか」と言いました。やはり怪訝な顔。そりゃそうだよね。
パートナーの方は、状況は不明だけど、とりあえず何か買えばいいんだなと思ってくれたようで、「Ja, bitte.(はい、どうぞ)」と言ってくれて終話しました。

パートナーの方、あの時は変なお願いをしてごめんなさい…。
あとこういう変なお願いは断ってもいいんだよ!!

帰り道に一人反省会をして、「Ich habe keinen kleinen Geld.(小銭を持ってないんです)」とか言えばよかったのでは…!と思いついたのだけど、試験中はとっさに思い浮かばなかった…。

 

簡単なお願いごとの例

  • Kann ich bitte XXX haben?(XXXをもらえますか?)
  • Können Sie XXX leihen?(XXXを借りれますか?)
  • Bitte YYY Sie nicht hier.(ここでYYYをしないでください)※Yは動詞

 

返事の例

  • Ja, sofort.(すぐに)
  • Ja, natürlich.(もちろん)
  • Ja, bitte schön.(はい、どうぞ)
  • Tut mir leid, ich kann nicht.(すみません、できません)

 

ちなみに、他の方が、単語を知らないカードを引いたようで質問ができずにいたところ、試験官の人に「~~について聞いてみて」というような提案を受けていました。
(試験官の方が「住所を聞いてみては?」と言っていたので、多分、アパートの絵のカードを引いたものの、その人が「Wohnung(住居)」という単語が思い出せなかったのでは、と思いました。)

この試験ではコミュニケーションに必要な語学力を見ていると思います。試験官は味方です!完璧な文法や発音よりも、単語の意味が分からないときは、素直に試験官に聞いて、ヒントをもらったほうがいいと思います!

 

 

口頭試験(面接)はイメージトレーニングが大事!

 

名詞の性や冠詞の有無、訊き返しなど、帰り道ではひたすら一人反省会。一応すべて受け答えできたけど、大丈夫かな…と心配していましたが、結果は25点中23.24点でした!予想よりかなり高得点でした!

 

A1の要件通り、細かい文法が正しく使えるかということよりも、「困っていることが最低限伝えられる」レベル、ということが大事なんだなと思います。細かいところにとらわれるよりも、「このフレーズなら自分でも使える!」というフレーズを一つでも増やしておくのがいいと思います。

 

また、余談ですが、コロナ禍でマスクのまま試験を受けるうえ、受験者はお互い緊張で声が震えたり小さくなったりするので、聞き取りづらいなと思うこともありました。
ハキハキ話したほうが絶対伝わる!他の人が話しているのを聞いているときも、自分が話したときもそう思いました。

 

試験はほぼ練習問題の通り。対策すれば独学でも合格できると思います。
使えるフレーズを集めて、たくさんイメージトレーニングをしてみてくださいね!

短期間で効率的に!ドイツ語試験(A1)の勉強方法

Hallo! こんにちは、みつこです。

今回は、私がGoethe Zertifikat A1を取得した際の勉強方法を書きたいと思います。

私は、フルタイムで仕事をしながら、週末や平日の空き時間で勉強をし、約2か月の対策で合格しました。
(ちなみに100点中89点。運が良かったのが大きいけど、嬉しい!)


ドイツ人の夫に勉強を手伝ってもらった部分もありますが、当時は遠距離だったので基本は独学で対策しました。
私の勉強の経験から、やってよかった勉強法や、教材をご紹介したいと思います。

 

 

 

試験対策の方針を考える


これからご紹介する勉強方法や、私の体験談はあくまで「Goethe Zertifikat A1の試験対策」の視点で整理しています。一口に勉強方法といっても、勉強の目的や、その人の得手/不得手によって、効率的な勉強法は違うと思いますので、一例として参考になればうれしいです!

 
実際に問題を見てみるとわかりますが、試験の出題範囲は4分野(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)があります。

これまでの勉強の経験や、練習問題の結果次第で、得意分野と苦手分野はわかっておいたほうが対策がしやすいです。

例えば、私は文法がすごく苦手だったので、正確な作文を書くことは早々に諦めて、リスニングとリーディングで頑張ろう!と作戦をたてました。

 

私の対策方針は以下の通りです。

 

  1. リスニング(聴解) → 出題形式に慣れる。数字の聞き取りに集中する。
  2. リーディング(読解) → 知っている単語を増やす。
  3. ライティング(作文) → 定型文を覚える。採点ポイントを抑える。
  4. スピーキング(会話) → 出題形式に慣れる。使える表現を暗記する。

 

 

出題形式を確認する

 

上述の通り、今回の目標は「試験合格」です。そのため、早く出題形式に慣れておくこと、出題傾向をつかんでおくことができると効率的です。

ゲーテの場合、公式サイトに練習問題が載っていますので、最初に目を通しておきましょう。
(参考:練習問題 - Goethe-Institut Japan

 

あとは試験形式を踏襲した問題集(Fit furs Goethe-Zertifikat: A1 Book & CD)もあります。
こちらの問題集は、4分野ごとに章立てた練習問題と、模試がついてます。
注意したいのは、問題文を含め全てドイツ語で書いてあることと、解答に解説がないことです。
なので、このテキストは、文法と単語を少し勉強してから始めたほうがいいです。(私はいきなりやろうとして挫折しました…)

また、解説が載ってないので「え?なんでこの答えなの?」「この答えじゃダメなの?」と思うことが何度かありました。
私の場合は、「勉強を続けたらいつかわかるはず!今は納得いかないけど、そういう答えってことにしておこう!」とあきらめて割り切ってました!!


ただ、練習問題も体系立てた順番で書かれているし、出題形式や出題範囲も試験そのままなので、この一冊をしっかりやれば、いくつも教材を用意しなくても大丈夫だと思います!

 

 

おすすめの教材・勉強法

 

上記にまとめたとおり、A1試験対策の原則は「とにかく単語」「試験の出題形式に合わせた勉強」だと思います。
私が実際に使ってみて良かった教材や勉強法を、勉強する分野ごとにまとめました!

 

 

文法

 

試験範囲がわかったら、超基礎の文法だけ最初に勉強をしておきましょう!
なぜなら、なにもわからないと問題文すら読めないからです。
(私は、問題集の問題文が読めなくて挫折しました…)

 

実際に受験してみての所感ですが、超基本の文法さえ押さえておけば細かいことは正直あやふやでもいいと思います。

試験では文法のひっかけ問題や複雑な表現は出てきません。
例えば、ドイツ語の冠詞(der, die, das)は格(てにをは)によって形が変わりますが、そういうのは正直あいまいでもなんとかなります。(あくまで、「試験対策として」という意味で、ドイツ語学習を続けるうえでは先に覚えておいたほうがいいと思います…反省も込めて。)
それよりは、一つでも多くの単語を覚える、読んで意味が分かるほうが点数につながります。

 

個人的には、文法の勉強は参考書が好きです。

参考書で勉強するときの良い点は以下の通りです。

 

  • 体系的にまとまっている
  • 手元に置いてすぐ調べられる
  • 何度も参照するページや表をマークしておける

 

私は以下の参考書を途中まで(全39課中19課)やりました。

 

しっかり身につくドイツ語トレーニングブック 森泉 著

 

私はシンプルなデザインで、練習問題が豊富なものを選びました。
図解が多いほうがいい、問題が多いほうがいいなど、自分好みの参考書を見つけてみてください!

 

あまり本をつかった勉強が好きではない方は、オンラインでも無料の教材がたくさんあります。

 

東外大言語モジュール|ドイツ語はわかりやすく、練習問題も付いているのでおすすめです。
左のメニューから、文法モジュール>基礎完成コース を一通りやるだけで、基本は押さえられると思います!

 

 

単語

 

私がもっとも点数に直結すると思うのは「単語」です。
親切にも、単語リストがゲーテ・インスティテュートのHPに載っていますので、これをとにかく覚える!
(参考:ゲーテ・インスティテュート A1単語リスト

 

私は「Anki」というフラッシュカード(暗記カード)のアプリをスマホに入れて、移動時間やごろごろタイムに勉強していました。
(PC、iPhone対応。Android版は「ankidroid」で検索してみてください)

 

▼実際に勉強しているときの画面。左がカードの表、右がカード裏面です。
 ※画像はUIがドイツ語表記ですが、スマホの言語設定が日本語なら、日本語で表示されます。

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ankiで勉強中のスマホ画面

 このアプリ、正解率に応じて自動的に復習タイミングを調整してくれる優れもの!
よく間違える単語は毎日復習、連続正解している単語は1か月後に復習…など自動的に学習するカードを設定してくれるので、あとは「1日20単語は新規」などと設定しておけば、計画的に勉強できます。


単語の登録は自分でやらないといけないので面倒ですが、逆に言えば、画像を入れたり文字色を変えたり、自分好みにカスタマイズすることも可能です。
私は、名詞の性(男性der・女性die・中性das)ごとに色分けして登録しています!
ドイツ語学習者にとって難関の名詞の性も、これなら視覚的に思い出せるのでおすすめです。

 

ライティング(作文)

 

単語と文法がある程度わかってきたら、あとは出題形式に慣れるべし!

ライティングの問題は2パターンあり、なにかの申請用紙や申し込み用紙への記入をする課題と、シチュエーションを与えられて書く記述問題があります。
記述問題は手紙/メールの形式になります。

 

自由記述は、他人・目上の人宛か/親しい人向けかを注意して書きましょう。それによって、挨拶の言葉や動詞の形が違います。

はじめと結びの挨拶を覚えれば最低限0点にはなりません…!
いろいろな言い方がありますが、男性宛/女性宛、フォーマル/インフォーマルの各パターンで1つずつ覚えておけば対応できます。

 

初めの書き方 ※宛名の後は「,」を書き、続く文章は小文字で始めます。

<フォーマル>

  • Sehr geehrte Frau (女性の姓), Sher geehrter Herr (男性の姓),
  • Sehr geehrte Damen und Herren, ←お店やホテル宛など、相手の性別がわからないとき

<インフォーマル>

  • Liebe Frau (女性の姓),
  • Lieber Herr (男性の姓),
  • Hallo (相手の名前),

 

結びの書き方 ※結びのあいさつの後、改行して自分の名前を書きます。

<フォーマル>

  • (Mit) Freundlichen Grüßen
  • Viele Grüße

<インフォーマル>

  • Alles Gute
  • Liebe Grüße
  • Viele Grüße 


とくに結びの「Viele Grüße」は、ドイツ語の先生曰く、フォーマル/インフォーマル問わず使える万能挨拶らしいです。便利!

なお、英語と違って結びの挨拶には「,」を付けないので注意!
実際、ゲーテの練習問題の解答を見てもついていません。
(ドイツ語ネイティブの夫は「,」を付けてもいいと言っていたので、現実には好みの問題かもしれません…)


私が最初に作文問題をみたときは、どう書けばいいのかわからず書き始めることさえできませんでした…。ゼロから自分で考えるのは無理!と思い、以下の流れで勉強しました。

 

  1. 解答を読んで使えそうなフレーズを覚える
  2. 解答を見ずに自分で書いてみる
  3. 解答を見ながら間違えたところを直す
    (できればドイツ語が得意な人にチェックしてもらう)


試験で一番自信がなかった記述ですが、実際の試験のときは、問題文や他のページから参考になりそうな文章を一生懸命探して何とか書ききりました…!

 

 

リスニング(聴解)

 

一見、対策の難しそうなリスニングですが、他の分野同様に出題形式に慣れるのが一番だと思います。

まず音声が流れる前に問題に目を通し、訊かれる内容を確認します。
試験の音声が流れ始めたら、その問題の箇所を集中して聞く!

 

例えば、問題のイラストが、レストランの料理だった場合。
「今日のおすすめはどれか」「最終的に何を注文したのか」を聞き取ることに集中します。

 

あと、良く出題されるのが「数字」です。
具体的には、時間/電車のホーム番号/電話番号/部屋番号などを訊かれます。


これは日常生活でも大事な要素。

自己紹介ができることよりも、旅行したり移住したりする際には、こういった情報を正確に聞き取れる能力のほうが必要だと思います。
ゲーテの試験は、こういう問題が多くて実用的なのがいいところ!

 

 

スピーキング(会話)

 

スピーキングの試験は、筆記試験後に順番に会場に呼ばれて行います。
(試験は申し込み順らしいので、待ち時間を作りたくない人は早めに申し込みましょう!)


試験は、面接官2名に対し受験者4人程度で行います。
スピーキングの試験は1~3の3つのパート(Teil)に分かれており、出題形式が決まっています。

 

<Teil1>
自己紹介(名前・年齢・出身地・居住地・話せる言語・職業・趣味)
ちょっとした質問(なにかの綴りを訊かれる、数字を音読するように言われる)


<Teil2>
試験官からテーマが示されたあと、ドイツ語で単語が書かれたカードを引く。
パートナーに対し、カードに書かれた単語を使って、テーマに関する質問をする。訊かれた相手も簡単に返事をする。
これを各人2回行う。
(つまり、質問2回+返事2回の計4回話すことになります)


<Teil3>
イラストの描かれたカードを引く。
パートナーに対し、そのカードに描かれたイラストに関する「お願いごと」をする。聞かれた相手は、それに対し回答をする。
これを各人2回行う。
(つまり、質問2回+返事2回の計4回話すことになります)

 

言葉の説明だけではわかりにくいですが、試験の様子がわかるビデオがyoutubeにあるので、これを何度もみて試験形式に慣れておくと良いです。

最初は「みんなが何を言っているのかさっぱりわからない!!これで大丈夫かな…」と思うかもしれませんが、何度も聞いたり、自分で回答を考えて話してみるのを繰り返せば、自然と聞き取れるようになってきます。

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

この試験形式の難しいところは、自分が話せることだけでなく、「パートナーが言っていることが理解できる」ことが必要というところ。
試験を受けるのは当然、ドイツ語の初学者同士なので、相手の発音も怪しかったり片言だったりします。
私は他の言葉の訛りが混ざったら聞き取れなかっただろうな…と思うので、日本での受験でよかったです。日本での受験であれば他の受験者もだいたい日本語話者ですが、ドイツなど現地で受験したら、もっといろいろな国出身の人が一緒に受験することになるので、その分ヒアリングも難しかったと思います…。

 

試験対策としては、回答例や便利な言い回しを考えて覚える
これが一番早いかなと思います。


私は以下の動画を見て、使えそうなフレーズをノートに書き写す→何度も読んで覚える、という勉強をしました。
使えるフレーズを覚えてしまえば単語を入れ替えればいいので応用が利きます。

 

▼おすすめの再生リスト。Teilごとに動画が分かれているので、計3つ動画があります。

www.youtube.com

 

スピーキングのTeil2とTeil3は、パートナーの質問と似通ったり、2回同じような質問をしたりすると、「もう一度別の回答をしてださい」と試験官に言われることがあります。
例えば、Teil3(お願い事をする)の際に、「鉛筆」のカードを引いた時と「本」のカードを引いた時、どちらも「○○を貸してくれますか?」と聞くのではやり直しになる可能性があります。
そのため、回答パターン(使えるフレーズ)も2~3パターン用意しておくといいです!

 

また、ドイツ語は主語によって動詞の形が変わります。
Sie(あなた)を使うか、du(きみ)を使うかを先に決めておくといいと思います。
一つのやり取りでSieとduを混ぜて使うと不自然ですし、単純に2パターン覚えるのも大変なので…!
ちなみに私の場合は、すべて「Sie」で質問しました。「Sie」で質問する場合は、動詞の辞書形(辞書で引くと出てくる基本の形)で話せばいいので、動詞の活用を考えずに済むので、応用しやすいと思います。

 

まとめると、私の思う、スピーキング対策は以下の3つです!

 

  • 自己紹介を覚えて、話せるようにする
  • 使えるフレーズを何パターンかずつ覚えておく。(Sieかduか統一しておく)
  • 練習問題や過去問の回答を自分で考える
  • 出題されそうなテーマをなるべく多く押さえておく


スピーキングに関しては、1人だけでは実戦形式の練習が難しいので、イメージトレーニングが大事だと思います!
私もいろいろなブログを見て、出題テーマや使えるフレーズを勉強しました。
(私もこれから試験を受ける方の参考になるよう、次回、試験の経験談もまとめたいと思います)

 

試験対策は効率的に!

 

ということで、私のA1試験対策で行った勉強方法をまとめてみました。

 

繰り返し書いていますが、大事なのは試験の出題形式に慣れることと、知っている単語を増やすことだと思います。


試験を受けてみて、ほとんど出題形式通りの問題で、対策したままの問題が出てきます。(初学者向け試験なので当たり前かな…)
そのため、単語さえ入れ替えれば応用が利く問題がほとんど。しっかり対策すれば、結果はついてくると思います!


受験料も正直安くないので…ドイツ語試験、効率的に勉強して合格を目指しましょう!
この記事がこれから試験を受ける方の参考になればうれしいです。