今回の記事では、インテグレーションコースとGöthe Institute(以下、ゲーテ)のオンライングループコース(Deutsch Online in der Gruppe)を実際に受けてみて、どんな人にどちらのコースがおすすめかを感想を交えながらお伝えしていきたいと思います! 私自身、これまで日本でドイツ語コースを受けたことがなく、「いざドイツに来て、ドイツ語を学びたい」と思っても、何が自分に合うのか最初はさっぱりわかりませんでした。 この記事が、今後ドイツでドイツ語を勉強したい人の参考になればうれしいです!
インテグレーションコースは、ドイツの移民局(Bundesamt für Migration und Flüchtlinge(BAMF))が定める移民向けのドイツ語コースで、基本的に「平日午前に毎日開講」です。平日仕事をしている人向けの夜間コースもあるらしいですが、私の住んでいる地域では開講していませんでした。
なお、「ZOOM授業は要らない、オンラインプラットフォームだけでいい!」という方は、Deutsch Training Onlineという自主学習だけのコースもあります。学習内容もUIもほぼ同じですが、グループコースを受講していない場合は、質問フォーラムや先生による添削問題(記述・録音で回答を提出する)はありません。
その経験もふまえ、もし希望するインテグレーションコースの開講時期まで時間がある人は、まずゲーテのコースで準備しておくという組み合わせもありだと思います。 グループコースは開講時期が決まってしまっているので、オンラインプラットフォームでの自主学習のみのコース(Göthe Institute ウェブサイト ドイツ語、言語選択可能)から始めてみるのもいいかもしれません。たまにキャンペーンでお得に申し込みができることがあるので、ゲーテのメルマガに登録しておくと案内が来て便利です!(回し者ではありません。笑)
「Ich...」で始まる文が連続しない △ Ich bin Hanako. Ich bin 25 Jahre alt. Ich wohne 2 Jahre in Berlin... ○ Ich bin Hanako und 25 Jahre alt. Vor zwei Jahren bin ich nach Berlin gekommen. (私は花子で25歳です。2年前ベルリンに来ました)
習った文法事項(過去形 Perfektや副文 Nebensatz)を使う ○ Ich bin vor 3 Jahren in Deutschland gekommen, weil mein Mann eine neue Arbeit hier gefunden hat. (私は3年前ドイツに来ました、なぜなら夫が新しい仕事を見つけたからです)
例えば、最後に趣味として「Ich treibe einmal pro Woche Sport.(週1回スポーツをします)」と話したら、きっと「Welchen Sport treiben Sie?(何のスポーツをしますか)」と訊かれる可能性が高くなります。 確実ではないですが、質問に答えるのが苦手な人は、一つの戦略として参考にしてみてください。
誘う Könnten wir machen/kommen/uns treffen? (~しませんか/行きませんか/会いませんか) Ich möchte … machen. Hast du Lust? (~したいと思ってるんだけど、きみもやりたい?) Ich habe eine Idee. ... Kommst du mit? (アイディアがあるの。…。きみも来る?)
意見を聞く Was denkst du? (どう思う?) Hast du eine Idee? (なにかアイディアある?)
賛成する Das ist eine gute Idee! (いいアイディアだね!) Ich finde es auch gut. (わたしもそれがいいと思う) Das ist super! (めっちゃいいね!)
反対する Das finde ich nicht gut. (それはあまり良くないと思う) Ich würde lieber … machen. (…するほうがいいと思う)
一年前にドイツに来ました、と答えたかったのですが、DativかAkkusativか度忘れしてしまい、「Vor ein Jahr... Vor einem Jahr....?」と答えたら、「Seit einem Jahr wohnen Sie hier.(1年住んでるんですね)」と試験官から言い直してもらいました。
Ich heiße XXX(自分の名前). Ich bin XXX(年齢) Jahre alt. Ich komme aus XXX(出身地) in Japan. Ich wohne in XXX(居住地). Ich spreche Japanisch und ein bisschen Deutsch.(私は日本語と少しドイツ語を話します) Ich arbeite als XXX(職業).(私はXXXとして働いています。) Meine Hobbys sind XXX, XXX und XXX.
このフォーマットに自分の情報を当てはめると、こんな感じ。 実際に私が話した内容です。↓
Ich heiße Mitsuko(名前フルネーム). Ich bin XXX(年齢) Jahre alt. Ich komme aus Tokio in Japan.(東京出身です) Ich wohne in Tokio.(東京に住んでいます) Ich spreche Japanisch, Englisch und ein bisschen Deutsch.(私は日本語と英語、少しドイツ語を話します) Ich arbeite als Vertretrin(職業).(私は営業職として働いています。)※ Meine Hobbys sind Reisen und Fotografieren.(趣味は、旅行と写真です)
右隣の人から質問を受けます。 パートナーから聞かれたのは、「Haben Sie einen Balkon?(バルコニーはありますか?)」でした。 「Ja, ich habe klein Balkon(はい、小さいバルコニーがあります)」と答えました。 einenも抜けているし、形容詞の活用(本当はkleinen)も間違っているし、なんなら本当は家にバルコニーなかったけど気にしない!!お互いに伝わればよし!!!
次に私が左隣の人に質問をする番。引いたカードは「Küche(キッチン)」。 私は「Haben Sie eine Küche zu Hause?(家にキッチンはありますか?)」と聞きました。あるよね、普通。でも他に質問が思いつかなかった…。 パートナーは不思議そうでしたが、たぶん「Ja, ich habe ein Kuchen(はい、ケーキがあります)」と答えたと思います。あ、たぶん誤解されてるな…と思いましたが、そのまま「Danke schön(どうもありがとう)」と応えました。
続いて二つ目のテーマは、「Einkaufen(買い物)」でした。
また全員カードを引き直し、まずパートナーから質問を受けます。 記憶が曖昧ですが、確か「Ist das Geschäft geöffnet?(お店は開いていますか)」と言われました。「~ですか?」という質問に対し、「Ja/Nein(はい/いいえ)」だけの解答だと、内容を理解しているかわからないため良くないなと思っていたのですが、適切な返事が思い浮かばず。時間稼ぎのために「Wie bitte?(すみませんが)」と聞き返し、もう一度言ってもらいましたが、気の利いた答えが出てこなかったので、「Ja(はい)」と答えて終了しました。くやしい。
次に、自分が質問をする番。引いたカードは「Geschenk(プレゼント)」でした。 なので、パートナーには「Wo kaufen Sie immer Geschenk?(いつもどこでプレゼントを買いますか?)」と聞きました。例によってGeschenkの冠詞は思い出せず…。 パートナーは「Ich kaufe in Supermarkt(スーパーで買います)」との回答でした。
使えるフレーズ
Wo ist der/die/das XXX?(XXXはどこですか?)
Haben Sie ein/eine XXX?(XXXを持っていますか/ありますか?)※1
zu Hause(家に)
in der Schule(学校に)
am Arbeitsplatz(職場に)
am Wochenende(週末)/Samstag(土曜日)/nächsten Sonntag(次の日曜日)※2
※1 後ろにzu Hause(家に)、in der Schule(学校に)、am Arbeitsplatz(職場に)を付けると、テーマに合わせた質問にできる ※2 am XXXは、質問文の後ろにつけると、テーマに合わせた質問にできる 例)Spielen Sie Sport am Wochenende?(週末にスポーツをしますか?) 例)Was machen Sie am nächsten Sonntag?(次の日曜日は何をしますか?)
先ほどと同様に、まず右隣の人から質問を受けます。 たしか、「Können Sie einen Foto machen?(写真を撮ってくれますか)」と聞かれたと思います。私は「Ja, natürlich(はい、もちろん)」と答えました。パートナーのカードは見えませんが、おそらくカメラか写真の絵だったのではないかなと思います。
次は質問をする番。 引いたのは、「Salz(塩)」のカード。 私は「Gib mir bitte Salz.(塩を取って)」と言いました。 パートナーの方はよくわからなかったようでしたが、身振りを付けて、相手のテーブルを指さしながらもう一度言ったところ、「Ja, hier(はい、どうぞ)」と物を差し出す仕草をしてくれました。ジェスチャーはありなのかわからないけど、伝わったようで良かった…?
ちなみに、いま冷静に考えると、私が言った「Gib mir bitte XXX」は、Sie(あなた)ではなくdu(きみ)を使った言葉遣いでした。夫に教わったフレーズをそのまま使ったので、duだったんです。 Sieで話すなら、「Geben Sie mir bitte XXX.(XXXを取ってください)」と言うか、もしくは主語を変えて「Kann ich bitte XXX haben?(XXXをもらえますか?)」という言い方もできます。 この「物をとってください」という言い方は、塩取って、カバン取って、鍵取って等…いろんなカードで使えるので便利です!
2回目、パートナーから質問を受けます。 「Können Sie das Schlüssel leihen?(鍵を借りれますか?)」と言われたので、「Ja, klein Moment bitte.(はい、ちょっと待って)」と答えました。 あとで「あれ…正しくはKleinen Momentでは!?」と思ったのですが、ネイティブに確認したところ、文法的には「kleinen Moment」が正しいそうですが、話し言葉では「klein Moment」ということもあるそうです。セーフ…かな?
私は「Entschuldigung. Können Sie mir bitte eine Fahrkarte kaufen?(すみません。私に切符を買ってくれませんか)」と聞きました。 知らない人に切符をねだるって、どんなシチュエーション!? 聞かれたパートナーも、完全に頭の上に「??」が飛んでいて、ぽかん。ごめんなさい。