みつこの 今日もゆるっと生きていく

旅行や日常の記録。2021年4月からドイツ人夫とドイツ在住。

ドイツ語の資格を取る―まずは入門A1から!

Hallo! こんにちは、みつこです。

 

夫がドイツ人というと、「えっ、あなたもドイツ語話せるの?」といわれることがありますが、残念ながらそんなことはありません…。実はわたしたち夫婦はいつも日本語で会話していて、わたしは最近までドイツ語を勉強したことはありませんでした。

 

今回は、そんな私がドイツ語を勉強し始めたきっかけと、最初の目標にしたA1レベルについて書きたいと思います!
ドイツ語の勉強を始めようと思っている方の参考になれば嬉しいです。

 

 

ドイツ語を勉強し始めたきっかけ


先述の通り、私はもともとドイツ語を勉強したことはありませんでした。

夫の思考の軸となっているドイツ語を勉強したい。それに、いつかは夫の家族とも自分の言葉で話したい。
そう思いながら、何度か手を付けてみてはすぐ飽きてしまい、結局いつも後回しになっていました。

ドイツ移住前にも、夫の帰省にくっついてドイツに来たことは何度かありました。
その際は、夫に「最低限必要なフレーズを3つくらい教えて」と言い、教えてもらった以下の3つだけで過ごしていました。

 

  • Danke(ありがとう)
  • Bitte(どうぞ / どういたしまして / お願い)
  • Ein Bier, bitte!(ビール1つください) (これを教えるあたりがドイツ。笑)

 

しかし、今回のドイツ滞在は、もう移住。
それなら、ちゃんと自分で生活ができるように備えたい。

 

そこでやっと、今まで重かった腰を上げて、ドイツ語の勉強を始めることにしました。

 

 

最初の目標はA1

ドイツ語を勉強しようと決意をしたのはいいものの、これまで何度も挫折した経験があり、正直勉強を続ける自信はありませんでした。ただ「勉強しておいたほうがいいな」くらいでは続かないな、と自覚があったので、なにか明確な目標を設定したいと思っていました。

 

そこで、ちょうど目にしたのが、ドイツで配偶者ビザを取るための申請条件。
なんと、ドイツでは長期間の配偶者ビザを取るのに、「ドイツ語能力の証明」 だと書いてあったのです。
(参考:ドイツ人配偶者との滞在ビザ - ドイツ外務省

 

「ドイツ語能力の証明」というと難しそうですが、ビザの申請に必要なのは「最低限(入門レベル)のドイツ語が使える」こと。のちほど説明しますが、「A1」と呼ばれる語学力の証明が必要と言われています。


日本国籍者は、ビザなしでも約3か月はドイツに滞在することができます(詳しく言うと、180日の間に最大90日)。
そのため、ドイツに引っ越してから勉強することもできますが、渡独後なるべくスムーズにビザをもらいたかったので、日本にいるうちに独学で、ドイツ語の資格を取ろうと決めました。

 

 

入門レベル(A1)ってどのくらい? 


さて、入門レベルとは実際にどのくらいの語学力なのでしょうか。

 

それを示すのが、前にも出てきている「A1」というレベルです。英語・ドイツ語など、ヨーロッパの語学を勉強している人はなじみがあるかもしれませんが、ヨーロッパには語学力を示す共通の指標があります。


それはCEFRという指標です(「Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment」の略)。
日本語では「外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠」と訳されています。
(参考:ヨーロッパ言語共通参照枠 - Wikipedia

 

例えば、履歴書に語学力を書きたいとき、「英語:中級」や「ドイツ語:日常会話レベル」などと書いてあったとしても、想像する語学力のレベルはまちまちですよね。「おれドイツ語出来るぜ!」といっても、「どのくらいできるのか」は人によって感覚が違います。もしかすると、日本人が思う「英語できる」と、他の国の人が思う「英語できる」のレベルって違うかもしれません。
ひとの移動が多く、複数の言語を使う人も多いヨーロッパで、こういった問題を解決するために生まれたのがCEFRです。つまり「みんな共通で使える語学力の指標」なのです。

 

CEFRでは、語学力を低いほうからA1・A2・B1…C2の6段階に分類しています。配偶者ビザに必要な「A1」はこのうちの一番初級レベルにあたります。


A1の要件として定められているのは、下記の能力です。

 

  • 具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることもできる
  • 自分や他人を紹介することができ、どこに住んでいるか、誰と知り合いか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりできる
  • もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助け船を出してくれるなら簡単なやり取りをすることができる。

 

ざっくり言い換えると、「配偶者など周囲の助けがあれば、日常生活は大丈夫そうだね」というレベルです。

まずはこのA1レベルを目指すことにしました。

 

 

ドイツ語の試験の種類・目的は?


「A1レベルを目指す」といっても、私の場合は最終的にビザ申請のため「語学力の証明」が必要でした。

そこで、ドイツ語の資格試験を受けることにしました。

 

英語の試験に、英検・TOEIC・TOFEL…などいろいろあるように、ドイツ語にも色々な試験があります。


たとえば以下のような試験があります。

 

  1. ドイツ語技能検定(独検): 国内で受けられる。安い。試験は日本語。
  2. Test DaF : ドイツで大学受験したい人向け
  3. Goethe Zertifikat : 国際的に使える。受験料高め。4技能。
  4. そのほか

 

上記の通り、試験にはそれぞれ異なる運営母体があり、試験方法や受験料はもちろん、目的も違います。

 

 

1. ドイツ語技能検定(独検


独検は、日本の団体が運営している試験です。
そのため、試験問題は日本語ですし、受験料も比較的安いです。

試験問題は日本語で、5級~2級(初級~中級)までの試験では、口頭試験がありませんので、初心者にもチャレンジしやすい試験です。

その代わり、日本独自の試験なので、海外ではあまり知られておらず、私のようにビザ申請や留学・海外就職で使いたい場合には不向きです。

 

(参考:HOME | ドイツ語技能検定試験 Diplom Deutsch in Japan

 

 

2. Test DaF


Test DaFは、主にドイツで大学へ入学する際の資格として採用されている試験です。
ドイツに1年の交換留学していた日本人の友人は、留学中にこのTest DaFに合格するのを一つの目標にしていました。

 

ただし、大学によっては、DSHという別の語学試験を大学独自で設定している場合があります。目指している大学が決まっている場合は、必要な資格を事前に確認しておきましょう。

(参考:Test Deutsch als Fremdsprache、ドイツ語)

 

 

3. Goethe Zertifikat


Goethe Zertifikatは、ドイツの文化機関であるゲーテ・インスティテュートが実施している試験で、国際的にドイツ語運用能力の証明として使えます。

日本では東京・大阪で受験できます。

 

なお、独検とは異なり、初級から4技能(聴解・読解・作文・会話)の試験があり、問題文もドイツ語です。

 

ちなみにゲーテでは、10~16歳の子ども向け試験も実施していますので、家族で目標にするのもいいですね!

 

(参考:Goethe-Institut Japan

 

 

4. その他


そのほかに、オーストリア政府公認のドイツ語検定試験(ÖSD)や、
ドイツ全国にある市民学校で受けられる試験(TELC)などもあります。
移住や留学で現地にいる人には、より身近で受けやすい試験です。

 

 

最初の目標は、ゲーテA1に決定!

 

前述の通り、私はビザ取得を目標としていましたので、国際的に使える資格であること・受験会場が行きやすいところということで、私は「Goethe Zertifikat」のA1を受験することにしました!

ちなみにゲーテで受験する場合、結果発表~証明書発行までに2週間程度がかかります。
私の場合は、4月の移住前に証明書が欲しかったので、証明書発行は3月中に欲しいと思っていました。資格取得を決めたのは12月、すでに1月の試験の枠は埋まっており、次のチャンスは2月でした。

 

このように、一度の試験で受験できる人数が限られており、時期によってはすぐ枠が埋まってしまううえ、受験するレベルによって試験実施日が異なりますので、早めに予定をたてておくのがおすすめです!

 

今後、A1試験の内容やおすすめの教材なども書いていきたいと思います。